昼休みの1冊







「女王ゲーム」
木下半太で悪夢シリーズ以外で初めて読んだ。
前半はそこそこ面白かったのに、後半があっさり
してて、謎のままの部分もあっていまいちすっきり
しない。



「人間動物園」
今までにないパターンの誘拐劇で
意外性があってなかなかおもしろかった。
プロット的に穴もなくて二転三転しても
納得がいく内容やった。


「万能鑑定士Qの探偵譚」
もういいかと毎回思いつつ買ってしまう。
断然おもしろくないかというとそうでもなく、
今回は復活ということもあり、ちょっと
緊迫感はあった。




「給食のおにいさん」
人間関係に不器用な主人公が小学生と
やり取りをするうちに成長していく。
いっとき給食がセンターから配られるだけの
ものになったけど、最近はまた変わってるのかな。

2013年12月


「奪還」
自衛隊の元特殊隊員が女医を
探す仕事を引き受けたら、それが
大がかりな陰謀の一部だった。
細かい描写がけっこうあって面白いけど
ちょっと最後がややこしかった。



「ホルモー六景」
「鴨川ホルモー」のスピンアウト。
元がおもしろすぎたので、ちょっと期待しすぎた、
しかしそれぞれにほんわかした内容でそれなりに
面白かった。東京の話はそのあとがしりたい。



「トゥエルブY.O」
人間関係をからみあわせて、その上
戦闘シーンもけっこうリアリティがあった。
しかし自衛隊も米軍もあれほど弱くもないかなと。
読み終わってから気づいたけど「亡国のイージス」
の作者やった。


2013年11月



「鳴くかウグイス/小林家の受験騒動記」
なんのきなしに買って読んでみたら右京区が
舞台。しかも帷子ノ辻あたりでは柏木産婦人科や
蜂岡中学校など実名が出てきてびっくり。思わず
他に出てくるのも実際にあるのかと思ってしまう。
長女のいい加減さと長男のしっかり具合がおもしろい
のと親の実家の話もあいまって面白かった。




「グッバイ・ヒーロー」
ピザの宅配をバイトでしてる主人公が
立てこもり犯にピザを配達することから
事件に巻き込まれる。2部じたてになってて
どちらもスピーディーに話がすすんでなかなか
面白かった。


2013年10月


「サクリファイス」
以前に今井さんにおもしろいといわれていたのを
やっと読めた。たしかに途中まで青春物のような
感じやのに最後はミステリも入ってて、その上
予想外の展開やったのでおもしろかった。


「ブルー・ゴールド」
久々に真保裕一の作品を読んだ。
途中話がややこしくなったけど、
ラストはおもしろくなってきていっきに
読んだ。


「万能鑑定士Qの推理劇W」
華蓮、絢奈らが総出演したけど、コピアが
けっこうしょぼくて盛り上がりなし。
ラストで波照間島に戻ったからこれで
終わりかと思いきやまたタイトルかえて
続くらしい。これより千里眼やってくれ。

2013年9月



「完盗オンサイト」
キャラクターそれぞれにしっかりストーリーが
あったけど盗むところにもっと話を掘り下げて
ほしかった。作者はこれが処女作ということで
それにしては面白かった。



「こわれもの」
サスペンスとなってたけどちょっとSFも
入ってる感じでいまいちすっきりせん。
焦点が定まってなくてラストもどんでん
返しというほどでもない。



「営業零課接待班」
人間気の持ちようで変わることができると
いうのを体現してる。営業的にはけっこう
とんとん拍子で話がすすむのでそこは
もうちょっと試練がほしかったかも。



「尖閣喪失」
久々に大石栄司の本を読んだ。
あいかわらず細かい描写でおもしろかった。
しかし最後は頑張って島を奪還してほしかった。
リアリティとしてはこうなるかもしれんけど、あくまで
フィクションなんやし、実際に戦ったらどうなるか
知りたかった。

2013年8月


「キケン」
有川浩けっこう読んでるかも。
理系の学生が主人公で途中
理系とは関係ない話が続いたので
ありゃ?と思ったけど、最後あたりは
もどったのでよかった。女性が男子学生の
気持ちをあそこまでわかるのが不思議。
黒板のシーンはぐっときた。



「トリックシアター」
話がややこしすぎてほぼわからんまま
終わった。こっちの頭が悪いだけなのか?
同じ日に死ぬ理由はわかったけど
どうやってそうなったのかもいまいち
わからん。



「民王」
首相と息子が入れ替わるというSFと
バラエティ、ヒューマンドラマがまざった
ようなストーリー。現実のパロディもあり
ラストはちょっと感動もありおもしろかった。



「パラダイス・ロスト」
D機関シリーズ第3弾。知らん間に出てた。
今回も結城中佐本人が出てくることもなく、
スパイが活躍するよりだまされた人の視点で
書かれてた。結城中佐の過去をあばこうと
した話はおもしろかった。


2013年7月


「特等添乗員αの難事件W」
ラテラルシンキングを無銭飲食無銭乗車に
使う、万能鑑定士Qの雨宮華蓮のような
存在のミヨンが登場。ラテラルシンキングも
初めのようなほ〜というのが少なくなってきた
のは仕方がないところか。話は全体的には
おもしろかった。



「目白台サイドキック」
帯に伝説の探偵刑事とあったが、
どう推理したのかがまったくわからず。
相棒とのかけあいはあるがそれが事件
解決につながるわけでもなく、相棒も
幽霊だった。うーん・・・



「大絵画展」
ゴッホの「医師ガシェの肖像」という絵にからんで
話がすすんでいくけど、途中関係のないような話も
できてきて、終盤にはわかがわからん展開になり
ちょっとつらかったけど、ラストでの種明かしで
ほほぉ〜となり、絵の扱われ方や登場人物の
扱われ方、ユーモアもあって予想以上に面白かった。



「スクランブル/イーグル生還せよ」
またもシリーズ途中を買ってしまった。
黒羽が活躍するもイーグルではなく旅客機なんで
ちょっと残念なのと悪役の処遇をもっと描いて
ほしかった。1冊目から読みたいのに本屋に
売ってないんだなこれが。


2013年6月


「脇役スタンド・バイ・ミー」
連作ミステリーというので読み続けて
最後の章でどんなつながりがあるのかと
思えばひとりの警察官で、しかも死んでいた。
結局理由はわからずじまいで、そこはファンタジーと
していいかもしれんけど、それぞれの話しにつながりが
あると思ってたので肩すかしの気分。



「デッドボール」
完璧にみえた誘拐が予想もしない展開の
嵐でしかもスピーディ。中身も濃くて早く
ページをめくりたいと思わせるほどおもしろかった。
出てくるキャラクターもそれぞれに個性があり
特にいやな感じの殺人犯は笑える。



「模倣の殺意」
騙される、の帯でつられて買ったけど
騙されたの質が違った。時間のずれは
合間の日にちで気づけへんかったけど
同姓同名の別人てのはいただけない。
やられた感は無し。



「万能鑑定士Qの推理劇V」
今回のルートのトリックはなんとなく予想できてしまった。
莉子が活躍するシーンが少ないのと、ラストの推理が
どういうひらめきで出てきたのかもイマイチわからず
だいぶん不満がのこる。


2013年5月


「父からの手紙」
二つのストーリーが重ねっていくけど
途中がちょっとややこしくてわかりづらかった。
ラストも感動のシーンなんやろうけどわかりづらさ
のために半減した感あり。



「リミット」
ラジオの生放送前に自殺予告があり
それに対してスタッフ、パーソナリティが
どう動くかというストーリー。放送開始前から
開始直後くらいまでは緊迫感があったけど、
後半はいまいちやった。



「史上最強の内閣」
北朝鮮が日本にむけてミサイルを撃つ準備を
しているという、今まさに起こっているタイムリーな
本。もともと文庫であったものではなくつい最近
文庫化されたという誰かの陰謀か?と疑いたく
なるタイミング。内容はしっちゃかめっちゃかやけど
これくらいせんと、とも思える。笑えるし、ラストちょっと
感動もできる。



「僕はお父さんを訴えます」
中学生の息子が父親を相手に訴訟を起こすという
あまりないシチュエーション。裁判への進み方や
裁判の書かれ方もうまくて読みやすかった。
ラストは衝撃的な内容やったけど、なかなか
おもしろかった。



2013年4月



「千両花嫁」
京都を舞台にした道具屋の話ということで
目利きでいろいろあるのかと思えばそれほど
でもなかった。続編もあるみたいやけど
もういいかな。





「トッカン」
マルサの女みたいに次々暴いていくのかと
思えばけっこう地味に話しが進んでいく。
あまり好きではない短篇やけどけっこう
中身が濃かった。映画化もされてるけど
内容はかなり変えられてると予想できる。



「特等添乗員αの難事件V」
ラテラルシンキングを積極的に使うように
なって展開のしかたが新しい。でも
旅行のシーンが少なくてそこでの
活躍がもうちょっとほしいかな。



2013年3月



「鴨川ホルモー」
万城目作品2冊目。プリンセストヨトミと同じように
知ってる人間が限られている点がまずおもしろい。
吉田神社での「代替わり」のシーンは声に出して
笑いそうになった。いろんな点に関してようこんな
事をおもいつくなという感じ。映画ってどうやって
撮ってるのかみてみたいかも。



「誘拐犯の不思議」
どうもシリーズものらしい。
ちょっと登場人物の話し方がくどい。
トリックも途中でなんとなくわかったし
肝心なところが細かすぎてしっかり読む気に
なれなかった。



「シグナル」
映写技師という特殊な職種を使って
青春ミステリがうまく書かれてる。
映画館の人が読むともっとおもしろいかも。
ラストシーンは映画好きにはうれしいし、
映画化もされてるからこっちもいいかも。


2013年2月



「THE TEAM」
またやってしまった、短編集。
まあ最後あたりに人間関係が若干わかって
おもしろかったけど、メンバーが万能すぎて
ちょっとできすぎな感じ。



「猫のあしあと」
著者が飼っている猫についてのエッセイみたいな本。
作家らしいがどんな本を書いているのか中に出てくる言葉は
ばかっぽくておもしろい。おそらくは人間にひどいめにあわされた
猫をゆずりうけて悪戦苦闘してる。医者にかかる費用もばかに
ならんはずやし、何匹も死んでいくしおれには耐えられへんかも。
でもまた飼ってもみたいかも。



「線の波紋」
いくつかの話がひとつにまとまるということ
やったんやけど単純に事件にまつわる人の
それぞれの話があるだけで、人のためにというのも
若干というくらいで期待はずれ。


2013年1月