昼休みの1冊







「女神のタクト」
どん底から困難を乗り越えてという
ありがちなサクセスストーリーやけど、
笑いもあって楽しめた。



「トラップ・ハウス」
ひさびさの本格ミステリ。途中で推理
したのが、ちょっとは当たってたけど
最終はそうきたかという感じで、けっこう
おもしろかった。無理なとこがないわけでは
ないが、許容範囲かな。



「リブート」
早くも福田和代3作目。
今回は銀行のシステムエンジニアの奮闘を
描いてる。もともとSEらしく難しすぎず読み
やすかった。自分の会社のシステムのことを
考えると、ちょっと読むのにいい感じはしなかった
が、全体的には登場人物の個性が出ててよかった。


2014年12月



「探偵の探偵」
松岡圭祐が講談社で新しいシリーズを
出した。千里眼とQの間くらいのヒロインで、
ちょっとどっちつかずかも。このとこ集英社で
出してないけど、こっちに鞍替えか・



「裏切りのステーキハウス」
久々の木下半太作品。途中まではなかなか
緊張感があったのに、後半はどんでん返しが
多すぎて、訳がわからんようになった。
ちょっと期待しすぎたか。



「謀殺のチェス・ゲーム」
昔を描いたというより昔に書かれた本みたいで
国鉄という文字が躍ってた。もっと戦略的に
いろいろするのかと思ってたら、それほどでも
なく、登場人物に異様に不死身なのがいて
ちょっといただけないか。


2014年11月



「神様の御用人2」
今回は黄金で笑わせてくれるシーンは少なかったけど、
それぞれの神様がやさしく、妙に人間くさくて、
1作目に続いて面白かった。3作目もありそう
なので楽しみ。


「最後のトリック」
読者が犯人という帯につられて購入。
最初の展開の意味がわからず、ちょっと
つらいとこもあるけど、読み終えると確かに
自分も犯人と思えるストーリー。やられた感は
ないけどほぉ〜っていう感じで納得はできた。



「彼女との上手な別れ方」
不注意で4人を死なせえてしまった男が、
成仏できな4人のため(金のため)に奔走する。
映画の「ゴースト」みたいな感じもあるけど
なかなかハートフルで良かった。

2014年10月




「キネマの神様」
映画雑誌の編集者の娘と映画好きの父親が
ブログを書くことで、雑誌と二番館を助けていく。
メジャーからマイナーまでいろんな映画のタイトルが
出てきて、話とからめて面白い。ラストシーンでの
映画のタイトルがわからず悔しい思いをしたけど、
考えてみるとオープニングシーンを覚えてる映画て
けっこうないかも。



「MM9-invasion-」
MM9の2作目。1作目に出てきたヒメが活躍する。
今回は宇宙怪獣が出てくるけど、その設定も飛躍
しすぎじゃなく、ありえるかもというとこがいい。
またヒメだけでなく、人間もそこそこ重要な位置づけで
相変わらずおもしろかった。



「終業式」
全編手紙やFAXでのやりとりだけで
物語が進んでいく。それなのにその
間なにが起こったのかもわかり、
手紙の行間の思いも伝わってきた。
いまどきメールでタイムラグがない時代、
昔のこういうのも良かったと思える。



「迎撃せよ」
「タワーリング」に続いて福田和代2冊目。
あいかわらず女性が書いたと思わせない展開と
描写。あとがきをみるとエリア88を読んでたらしい
ので若干納得。1つだけ矛盾があったけど、その他は
展開もよく、ラストはミサイルも撃ち落としたので
すっきりして読み終えた。

2014年9月



「神様の御用人」
神様の力は人が敬う思いに比例するという、
おもしろい設定。一番最初のキツネ神が
キャラクター的におもしろく、ストーリーも
なかなかほんわかするような感じでいい。



「孤高のメス〜遥かなる峰〜」
前に読んでたシリーズ最新刊。しかし前の
生体肝移植みたいな難しい手術が出て
くるでもなく、緊迫感にかけた。読んだのが
だいぶんと前なので、脇役もだれやったっけ
というのもいてちょっと残念。



「JC科学捜査官」
科捜研で働く課員の中学生の孫がアメリカから
研修生として派遣され、オカルトめいた事件を
解明していく。捜査に使われる機器や薬が
むずかしくて、そこもわかったらもっと面白いかも。

2014年8月



「神様の贈り物」
久々の木内一裕作品。
病気で感情を持たない暗殺者が、頭を
打たれたことで感情を持ち、それでも
暗殺から離れられない。相変わらず
テンポがよくて読みやすかった。



「MM9」
怪獣は昔から普通に存在するものという
設定で、災害という観点から気象庁が
対策を講じ、攻撃は自衛隊に依頼をする
というおもしろい設定。当然自衛隊のも装備も
実際に即してる。当然無理な設定もあるけど
予想以上にリアルさもあって面白かった。



「スクランブル/亡命機ミグ29」
途中で外務大臣がスパイなんじゃないかと
疑ったが結果はっきりせん。結局ミグは
戻らへんかったんやからそこに突っ込まれ
そうなもんやが。牙は助かったけど、この後の
シリーズには出てきてなくて、中途半端に終了か?
途中までどうなるのかおもしろかったけど、
ラストはやっぱり手がでんまま、ざんねん。


2014年7月



「あなたの声に応えたい」
今の会社のカスタマーにいろいろ当てはまるし、
インバウンドではないけど、顧客対応もしてたから
内情や感情がわかっておもしろい。顧客対応で
もっとクレームがらみがあるかとおもったけど、
それよりも大会に焦点あってた。後で気づいたけど
作者が「D列車で行こう」の阿川大樹やった。


「ウイスキーボーイ」
洋酒会社の宣伝マンが自社の不正を
あばいていく。その展開も面白いけど、
ウイスキーの製造工程やブレンドのことが
いろいろ書かれてて面白い。久々に
ウイスキーを飲もうかと思わせる。



「万能鑑定士Qの謎解き」
ここ最近ではストーリーがなかなかよかった。
船上鑑定のシーンはおやっ?と思わせるとこも
あり、展開にそれぞれ関連付けがあって
なかなか楽しめた。



「L chainge the world」
マンガ、デス・ノートのスピンオフ小説。同名の
映画もあったけどストーリーは若干違うらしい。
マンガほど先読みがないのと、Lが機敏に動くのは
イマイチながら、ラストあたりは面白かった。



「ハルさん」
妻に先立たれた主人公が一人で
娘を育てていく中でおきる小さな
ミステリーをといていく。それぞれの年齢に
あった自分とかさねてほっこりした
感じになった。

2014年6月


「悪党たちは千里を走る」
意外な誘拐のストーリーをみせてくれたのと
伏線が最後にしっかりつながって面白かった。
こどもを軸にしてユーモアもあって今年の
上位に入る。



「二度のお別れ」
強盗ついでの誘拐かと思いきや周到に
ねられた犯行で、いがいにも警察が
してやられるストーリー。穴がないわけでは
ないのと犯人のその後をみるとすかっと
する内容ではないけど面白かった。



「スパイクを買いに」
息子がサッカー部をやめる動機を知るために
父親が草サッカーを始める。自分が久しぶりに
サッカーをやり始めた時のことを考えながら
懐かしくもあり、今も続けてることのよさを
わからせてくれた。



「生存者ゼロ」
被害者がたおれていく様子が生々しjく
けっこう凄惨な感じで描かれていて、
ちょっと気持ち悪いかも。神の啓示みたい
なんやラストもはっきりせん終わり方で
いまいち納得がいかない。


2014年5月



「スリープ」
前に読んだのと違ってSFサスペンス。
勝手な思い込みかもしれんけど、
おれとしては2回だまされた感じ。
よくもこれだけのことを思いつくなと感心した。




「星間商事株式会社社史編纂室」
編纂室という閑職に追いやられた社員が
会社の暗部をさぐっていくという、いっけん
おもしろそうな内容が、半分は同人誌作りに
精を出す主人公のあまりいらない話で、肝心の
暗部もいまいちわからない。なんかだらだらと
話がすすんでなんとなく終わった感じ。



「チームビリーブの冤罪講義」
学生が冤罪を次々あばいていく短篇集。
警察の捜査も実際にはあんなもんやろうけど、
学生が簡単にとけるのもどうかと。
主人公の父親については最初とシチュエーションも
違うような気がするし、なんで無実を訴えなかったのかも
わからんまま。ぜんぜんだめ。


2014年4月



「スクランブル/復讐のフランカー」
久々に上下巻の本を読んだ。しかもけっこうな厚み・
でも内容的にはしっかりしてて、ティンク・フェアリの
訓練シーンもあった。今回もF15が落とされまくり
それでもやっと反撃できて、撃墜まではいかずとも
おもしろかった。



「死の刻」
教師、生徒を人質にとって校舎を爆破する
犯人の要求が、その理由を考えろという
突飛もないストーリーなんで楽しみに
してたら、途中でヒントもなくラストですべてが
明らかになる展開であまり面白くなかった。



「特等添乗員αの難事件X」
今回は小ネタ満載で、登場するバカ息子も
ちょっと笑えた。最近はQよりこっちのほうが
面白いかも。でも千里眼が一番。

2014年3月



「タワーリング」
ビルが丸ごと乗っ取られるというダイハード
ばりのストーリー。しかし読み終わってみると
サスペンスプラスヒューマンドラマになってて、
途中の乗っ取る手筈とかもなかなかやった。
女性が書いたとは思えないほど、男っぽい。
ほかの作品も読んでみたい。



「スクランブル/要撃のフェアリ」
スクランブル第2弾。前作とは違って不要と思う部分は
ないのにけっこうなページ数。相変わらず政治家や
官僚がとんでもなさすぎ。漆沢の天性がラストで
出てきて、また次回に続く感じ。



「限界集落株式会社」
悪いシチュエーションから始まって、良くなって
また悪いことがおきて、そこから抜け出すという
サクセスストーリーの典型という話しやけど、
そこそこ楽しめた。本当の農家の人がみたら
文句がでるかもしれんけど、小説なんやから
そこは良しとするか。

2014年2月



「スクランブル/イーグルは泣いている」
やっとシリーズ1冊目が買えた。前半は漆沢のOL時代の
話であんまりいらんかなと。それよりも候補生としての
訓練のシーンがほしかった。後半は風谷が編隊長として
初めてのスクランブルで思い切り緊迫した内容で
思った以上におもしろかった。2作目に続いてるので
今後も楽しみ。



「交渉人・籠城」
以前読んだ交渉人のシリーズ。
犯人が警察に要求をつきつけて
のませるシーンはけっこうどきどきした。
ラストはちょっとあっさりしてたかな。



「下町ロケット」
待ちに待った文庫化。
最初のほうが銀行からの融資が止められそうに
なる話しなので、そっちがメインになるのかと
思ったら、後半からは予想通りに大会社との
やりとりや、自分の会社の中での不協和音なんか
を乗り越えて勝ち取っていく。技術的なことも
けっこうくわしく書いてあっておもしろかった。

2014年1月